SAデザイン~階段の名称~
階高
階高とは、床面からすぐ上の階の床面までの高さのこと。建物の各階間の高さ。
その階の絶対的な高さを示す言葉で、階の水平基準からそのすぐ上の階の水平基準面までの高さのことをさす。
階段有効
側板・ササラまたは、階段の内壁の内法。
常識的な程度の側板・ササラ等は、階段を利用する上で実質的に支障となることは少ないため、一般的には手摺や階段昇降機のレール等と同様(令第23条第3項)の取り扱いをされることも多い。
階段桁
側桁ともいう。階段の踏み板を両側から支える板。 段の形に切り込んだものを、ささら桁と言う。
段回り
踊場の部分にも段を設けているもの。段数を2~3段とり進行方向を≒90~180°変更する場合の仕様。
踊場・中間踊場
階段の途中に設けられた踏面を広くした部分。
住宅などでは、高さ4m以上の階段は、4m以内ごとに「踊り場」が必要とされています。
間口・出巾
建物や敷地を道路側や建物の玄関側などの主要な方向から見たときの幅。また、単純に物の幅を指します。
間口に対して直角方向を出巾と言います。
床板・段板
段板とは階段の踏面(ふみづら)の板。
踊場の場合は床板といいます。
尚、踏板の有効奥行き寸法から、蹴込み寸法を減じた寸法を「踏面寸法」と言います。
蹴上・踏み面
蹴上げとは、階段の一段の高さ。
また、その寸法を「蹴上高さ」若しくは「蹴上寸法」とも言い、建築基準法にて寸法が定められています。
踏み面とは階段のステップ部分を指します。
また、その寸法を「踏面寸法」と言い、建築基準法で寸法が定められています。
手摺
階段、橋、廊下などの縁に腰の高さに渡した横木。欄干。
階段を安全に上がり降りするために設けられた補助。 落下や転落防止。
最上部の手でつかむことができる部分は笠木といい、その下の縦格子やパネルは落下防止材・面材などということもある。
階段は、この落下防止材の部分のデザインを変えることで、様々な表情をみせます。
階段の種類
「階段」は「材質による違い」「見た目の違い」「機能性の違い」などにより、さまざまな種類があります。
SAデザインが製作する階段は金属が主で、その中でも「鉄骨階段」を得意としています。
「鉄骨階段」と言っても全てスチール製というわけではなく、アルミメーカーや木材メーカーなどとのコラボにより柔軟性のあるデザインでお客様のご希望に沿ったものをご提供させていただきます。
階段とは?
その時その場所に応じて多種ある階段ですが、全てにおいて昇降しやすいこと、そして、安全であることが大切です。
階段は、下階と上階を結ぶために利用することから安全性への配慮が重要であり、寸法など「建築基準法」で細かく規定されているのが特徴です。
また、階段は上下階を結ぶ通路というだけではなく、風や光の通り道としても認識されています。
デザインや色、質感によっても家のイメージが変わってくるものです。
上り方による階段の種類
上り方の種類は平面計画にあわせて決まります。プランニング゙により様々な上り方のパターンが考えられます。
直階段
「直進階段」とも言い、その名の通り真っ直ぐに昇る階段です。
かね折階段
L型に曲がった階段で、「かぎの手階段」「L字階段」「L型階段」とも言います。上り始めと上がりきりで向きが90度変化します。
折り返し階段
コの字の様に折り返して昇っていく階段です。 上り始めと上がりきりで向きが180度変化します。 スペースに併せた調節がしやすい階段です。
螺旋(らせん)階段
らせん状で、少ない面積で利用できる階段です。 狭い場所にも設置できることで、ベランダと屋上を繋ぐアルミ螺旋階段などがよく見かけられます。
用途による階段の種類
外部で利用する階段を外部階段、室内で利用する階段を「室内(内部)階段」と呼びます。
エントランスなどに設置された、室内だけれど土足で利用する階段を「土足階段」と呼びます。
「室内階段」は「化粧階段」などと呼ばれることもあります。
「外部階段」と「室内階段」の大きな違いは天候の影響を大きく受けるかどうかです。
「外部階段」は雨風にさらされるため年数とともに錆びてボロボロになると、見た目はもちろんですが危険な階段となってしまいます。そうならないように資材や塗装などの仕様が決められています。
「室内階段」を依頼されるお客様の大半はデザイン性を重視されます。
また、「建築基準法」の規定も「外部階段」「室内階段」で違っています。
見た目による階段の種類
見た目での階段の種類は、空間に合わせて踏板の下に蹴込み板を付ける「箱型階段」、踏板の下に何もつけない開放的な「スケルトン階段」、また「箱型階段」と「スケルトン階段」をミックスした「混合型階段」の3つに大きく分けられます。
材質による階段の種類
階段の主材料としてよく使われるのが「鉄(スチール)」「アルミ」「ステンレス」などの金属と「木材」です。
鉄やステンレスの階段を「鉄骨階段」、アルミの階段を「アルミ階段」、木材の階段を「木階段」などと呼びます。
踏み板には「外部階段」の場合にはセメント成形材を使用することが多く、その他にもスチール製の縞板・アルミ製縞板・グレーチング材・モルタルなども使用します。
「内部階段」では木材をはじめとし、強化ガラス・グレーチングなどの利用もあります。
※条件により使用できない部材もございます。
階段の寸法・法令
SAデザインの階段はこの法令にのっとって設計・製作されます。
階段の種類 | 階段および 踊場の幅 (㎝) |
蹴上 (㎝) |
踏面 (㎝) |
踊場位置 | 備 考 |
小学校の児童用 | 140以上 | 16以下 | 26以上 | 高さ3m以内ごと | ①回り階段の踏面寸法は ④階段には手摺を設けること。 |
中学校・高等学校・中等教育学校の生徒用 | 140以上 |
18以下 | 26以上 |
高さ3m以内ごと |
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劇場・映画館・公会堂・集会場等の客用 | 140以上 | 18以下 | 26以上 | 高さ3m以内ごと | |
物販店舗(物品加工修理業を含む)で床面積の合計が1500㎡を超える客用 | 140以上 |
18以下 |
26以上 |
高さ3m以内ごと |
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直階段の居室の床面積合計が200㎡を超える地上階のもの | 120以上 |
20以下 | 24以上 | 高さ4m以内 ごと |
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居室の床面積の合計が100㎡を超える地階,地下工作物内のもの | 120以上 |
20以下 | 24以上 | 高さ4m以内 ごと | |
1~3以外および住宅以外の階段 |
75以上 | 22以下 | 21以上 | 高さ4m以内 ごと |
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住宅(共同住宅の共用階段を除く。) |
75以上 | 23以下 | 15以上 | 高さ4m以内 ごと |
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屋上階段/直通階段(令第120条、第121条) | 階段の幅のみ 90以上 |
踊場の幅、蹴上、踏面、踊場の位置は それぞれ1~5の数値による。 (4、5の場合は直階段であっても75cm 以上でよい。) |
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屋上階段/その他の階段 | 階段の幅のみ 90以上 |
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昇降機機械室用階段、物見塔用階段、その他特殊の用途に専用する階段は適用しない。 昇降機機械室階段について(令第129条の9第5号) けあげ23cm以下、踏面15cm以上とし、両側に側壁またはこれに代わるものがない場合は、手すりを設ける。 |